同じ内容のセミナーでも、告知ページの作り方次第で申込率は大きく変わります。「魅力的な内容なのに人が集まらない」という場合、多くは告知ページの伝え方に原因があります。この記事では、申込率を上げる告知ページの構成要素を具体的に解説します。
イベント告知ページの役割

イベント告知ページは、単なる「開催概要のお知らせ」ではなく、参加すべき理由を伝え、申込という行動を後押しする役割を持ちます。一般的な集客できるランディングページの作り方と共通する部分も多いですが、イベント特有の要素も押さえる必要があります。
申込率を上げる9つの構成要素
- キャッチコピー:「参加すると何が得られるか」を一言で伝える見出し
- 開催概要:日時・場所(またはオンライン)・参加費・定員を分かりやすく提示
- 参加メリット:「学べること」「持ち帰れるもの」を箇条書きで具体的に示す
- 対象者:「こんな方におすすめ」で参加すべき人を明確にする
- プログラム・内容:当日の流れをタイムテーブル形式で示す
- 登壇者・主催者プロフィール:信頼性を伝える実績・経歴を掲載する
- 参加者の声(実績がある場合):過去の参加者の感想で不安を解消する
- よくある質問:参加を迷っている人の疑問に先回りして答える
- 申込ボタン・フォーム:ページ内の複数箇所に配置し、いつでも申込めるようにする
これらすべてを完璧に用意する必要はありませんが、特に1〜4は申込の意思決定に直結するため、優先的に作り込みましょう。
キャッチコピーの作り方
| 型 | 例 |
|---|---|
| 得られる結果を示す型 | 「〇〇ができるようになる90分」 |
| 悩みへの共感型 | 「〇〇に困っていませんか?その理由と解決策をお伝えします」 |
| 数字を使う型 | 「〇〇名が実践した3つのステップ」 |
| 限定性を示す型 | 「先着〇名限定・〇月〇日開催」 |
キャッチコピーは告知ページの中で最も目に留まる要素です。「参加者にとってのメリット」を主語にして書くと、刺さりやすい表現になります。
📊 SOTEROS調査|イベント告知ページの申込率に影響する要素(n=270)
- 「参加メリットが明確」なページの平均申込率:不明瞭なページの約1.6倍
- 「対象者」を明記したページの離脱率:明記なしより低い傾向
- スマホからの閲覧割合:72%
- フォーム入力項目を5項目以下に絞ったページの申込完了率:10項目以上のページより高い
【調査概要】2025年3〜5月実施 / 対象:イベント・セミナーの告知ページを作成した個人事業主・中小企業 / 方法:オンラインアンケート / 当社支援先・自主応募を対象とした独自集計
写真・ビジュアルの使い方

- 過去の開催写真を使う:会場の雰囲気や参加者の様子が伝わる写真は、参加のイメージを持たせやすい
- 初回開催の場合はイメージ写真で代替する:テーマに合った雰囲気の写真を使い、世界観を伝える
- 登壇者の顔写真を掲載する:「誰が話すのか」が分かると安心感につながる
写真がない場合でも問題ありません。文章での訴求を丁寧に作り込むことでも十分に申込率を高められます。
申込フォームで気をつけること
| ポイント | 理由 |
|---|---|
| 入力項目を必要最小限にする | 項目が多いほど途中離脱が増える |
| スマホでの入力しやすさを確認する | 閲覧の大半がスマホ経由のため |
| 申込完了後の案内を明確にする | 「この後どうなるか」が分かると安心して申込める |
| 複数の申込手段を用意する | フォームが苦手な人にはLINEでの申込も選択肢にする |
よくある失敗と対策
失敗1:開催概要の記載だけで終わっている
日時・場所だけを並べただけでは「参加する理由」が伝わりません。必ず参加メリットを言語化して盛り込みましょう。
失敗2:情報が長すぎて要点が埋もれる
情報を詰め込みすぎると、読み手が本当に知りたい要点が埋もれてしまいます。見出しと箇条書きを使い、流し読みでも要点が伝わる構成にしましょう。
失敗3:申込ボタンがページの最後にしかない
読んでいる途中で申込意欲が高まっても、ボタンが見つからなければ離脱してしまいます。ページ内の複数箇所(冒頭・中盤・末尾)に申込ボタンを配置しましょう。
プログラム・タイムテーブルの見せ方
| 時間 | 内容の例 |
|---|---|
| 開始〜10分 | オープニング・自己紹介 |
| 10〜40分 | メインテーマの解説 |
| 40〜55分 | 事例紹介・質疑応答 |
| 55〜60分 | まとめ・次のご案内 |
タイムテーブルを具体的に示すことで、参加者は「どんな流れで進むか」をイメージでき、参加への安心感が高まります。特に初めて参加する人にとっては、時間配分が明確なほど申込のハードルが下がります。
開催概要の書き方の型
- 日時:「〇月〇日(〇)19:00〜20:30」のように曜日まで明記する
- 場所:対面の場合はアクセス方法、オンラインの場合は使用ツールを明記する
- 参加費:無料か有料か、有料の場合は金額と支払い方法を明記する
- 定員:「先着〇名」など、埋まる可能性を感じさせる表現を使う
- 持ち物・準備物:必要であれば事前に明記し、当日の混乱を防ぐ
開催概要は最も基本的な情報でありながら、抜け漏れがあると問い合わせが増えたり、参加を迷わせたりする原因になります。箇条書きで簡潔にまとめ、一目で確認できるようにしましょう。
よくある質問セクションの作り方
告知ページ自体によくある質問(FAQ)を用意しておくと、参加を迷っている人の不安を先回りして解消でき、申込率の向上につながります。
| 想定される質問 | 回答の型 |
|---|---|
| 初心者でも参加できますか? | 対象者の範囲を明確にし、安心して参加できることを伝える |
| 途中参加・途中退出は可能ですか? | 運営上のルールを明記し、参加のハードルを下げる |
| キャンセルはできますか? | キャンセルポリシーを明確にし、申込時の不安を解消する |
| 録画・資料はもらえますか? | アーカイブ配布の有無を伝え、当日参加できない人にも配慮する |
集客チャネルの活用方法はセミナー集客の始め方、オンライン開催特有の工夫はウェビナー集客の始め方で解説しています。
ページデザインで意識したい配色・レイアウト
凝ったデザインスキルがなくても、次のポイントを押さえるだけで見やすく信頼感のあるページになります。
- 使用する色は3色程度に絞る:メインカラー・アクセントカラー・背景色でシンプルにまとめる
- 余白を十分に取る:文字や画像を詰め込みすぎず、読みやすい余白を確保する
- 見出しを大きく・目立たせる:流し読みでも要点が伝わるようにする
- 申込ボタンは目立つ色にする:背景色と対照的な色を使い、迷わずクリックできるようにする
デザインの完成度よりも、情報が整理されて伝わることを優先しましょう。シンプルでも要点が明確なページの方が、装飾過多で読みにくいページより申込率は高くなる傾向があります。
公開後の改善サイクル
| 確認するデータ | 改善のヒント |
|---|---|
| ページの閲覧数 | 告知チャネルを増やす、告知文を見直す |
| 閲覧数に対する申込率 | キャッチコピー・参加メリットの伝え方を見直す |
| フォーム到達率 | ページ内の申込ボタンの配置・目立たせ方を見直す |
| フォーム離脱率 | 入力項目数・入力のしやすさを見直す |
告知ページは一度作って終わりではなく、開催を重ねるたびに数字を見ながら改善していくものです。特に「閲覧数に対する申込率」が低い場合は、ページの訴求内容そのものを見直す必要があります。
複数のイベントを告知する場合の工夫
定期的にセミナー・イベントを開催する場合、毎回ゼロからページを作るのは非効率です。
- テンプレート化する:構成(キャッチコピー→概要→メリット→プログラム→申込)を固定し、内容だけ差し替える
- 過去のページを参考にする:反応が良かった回のページ構成・文言を次回にも活用する
- 共通のブランドイメージを保つ:色使いやデザインを統一し、「あのシリーズのセミナーだ」と認識してもらいやすくする
告知ページと合わせて用意したい導線
告知ページ単体だけでなく、周辺の導線も整えることで申込率がさらに高まります。
- SNS投稿用のバナー画像:告知ページと統一感のあるビジュアルで拡散しやすくする
- メルマガ・LINE告知用の短縮テキスト:告知ページへ誘導するための簡潔な案内文を別途用意する
- 紹介用のシェア文:参加者が知人に転送しやすい一文を用意しておく
告知ページに人を呼び込むための周辺コンテンツまで含めて設計することで、単体で作るよりも申込数を伸ばしやすくなります。
初めて告知ページを作る人へのアドバイス
完璧なページを最初から作ろうとする必要はありません。まずは9つの構成要素のうち、キャッチコピー・開催概要・参加メリット・申込方法の4つだけでも押さえたシンプルなページを作り、開催を重ねながら要素を追加していく進め方でも十分機能します。
既存のランディングページの作り方で紹介している基本原則も、イベント告知ページに応用できる部分が多くあります。あわせて参考にしてください。
告知ページ作成のまとめ
告知ページの完成度は、セミナー・イベントの申込数に直結します。キャッチコピー・開催概要・参加メリット・申込方法の4点をまず押さえ、開催を重ねながら要素を充実させていくことで、着実に申込率を高めていけます。集客チャネルの活用方法もあわせて確認し、ページとチャネルの両輪で申込数を伸ばしていきましょう。
公開前の最終チェックリスト
- 誤字脱字がないか、開催日時に誤りがないか
- スマホでの表示崩れがないか実機で確認したか
- 申込ボタン・フォームが正常に機能するか送信テストを行ったか
- リンク先(外部サイトや他記事へのリンク)が正しく機能しているか
公開直前のこの一手間が、申込者に不安や不信感を与えないための最後の砦になります。
よくある質問
Q. 告知ページはホームページの中に作るべきですか、別ページを用意すべきですか?
A. どちらでも構いませんが、イベント専用の1枚完結型ページ(ランディングページ)を用意すると、参加メリットに絞った訴求ができ申込率が上がりやすくなります。既存サイトに追加する場合も、他ページへの導線を減らしたシンプルな構成を心がけましょう。
Q. 告知ページに参加者の声を載せてもいいですか?
A. 初回開催などまだ実績がない場合は、無理に作る必要はありません。代わりに講師・主催者の実績やプロフィールで信頼性を補いましょう。開催実績が増えてきたら、過去の参加者の声を追加していくのが効果的です。
Q. 告知ページの文章量はどれくらいが適切ですか?
A. 決まった正解はありませんが、参加メリット・内容・登壇者・開催概要・申込方法がひと通り伝わる分量が目安です。情報が少なすぎると不安を感じさせ、多すぎると離脱を招くため、要点を絞って簡潔にまとめましょう。
Q. スマホからの申込を意識した方がいいですか?
A. 強く意識すべきです。告知はSNS経由で見られることが多く、スマホでの閲覧が大半を占めます。フォームの入力項目を減らす、ボタンを大きくするなど、スマホでの申込のしやすさを最優先に設計してください。
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