LINE公式アカウントは、開設自体は無料で、最短数分で完了します。しかし「開設したものの、友だちが増えない」「何を配信すればいいか分からない」という声も多く聞かれます。この記事では、開設手順から友だちを増やす具体的な方法、配信の基本までを解説します。
LINE公式アカウントとは

LINE公式アカウントは、LINEが提供する事業者向けの公式アカウントサービスです。個人のLINEアカウントとは別に、店舗・会社としてのアカウントを開設し、友だち登録した顧客にメッセージを一斉配信したり、1対1でチャット対応したりできます。国内利用者数が非常に多いLINEというプラットフォーム上で展開できる点が最大の強みです。
集客全体の中でのLINE公式アカウントの位置づけはLINE×メルマガ集客の完全ガイドで解説しています。
開設手順4ステップ
- LINE Official Account Managerにアクセスし、LINEアカウントでログインする:個人のLINEアカウントがあればすぐに始められる
- アカウント情報を入力する:アカウント名・業種・郵便番号など基本情報を入力する
- プロフィールを整える:アイコン画像・背景画像・あいさつメッセージを設定する
- 友だち追加の導線を作る:QRコード・URL・友だち追加ボタンを店頭やホームページに設置する
アカウント名は検索されることも考慮し、店舗名・サービス名をそのまま使うのが基本です。あいさつメッセージには、クーポンなど登録直後の特典を用意しておくと初速の友だち追加が伸びやすくなります。
料金プランの選び方
| プラン | 月額 | 配信通数の上限 | 向いている事業者 |
|---|---|---|---|
| コミュニケーションプラン(無料) | 0円 | 200通 | 友だち数が少ない開業初期 |
| ライトプラン | 月5,000円程度 | 5,000通 | 友だち数が数百〜千程度 |
| スタンダードプラン | 月15,000円程度〜 | 30,000通〜(超過分は従量課金) | 友だち数が多く配信頻度も高い店舗 |
配信通数は「配信数×友だち数」でカウントされるため、友だちが増えるほど無料枠を超えやすくなります。まずは無料プランで運用し、上限に近づいたタイミングでライトプランへの切り替えを検討するのが現実的です。
📊 SOTEROS調査|LINE公式アカウント運用中の事業者の実態(n=231)
- 無料プランのまま運用している事業者:58%
- 友だち数の中央値:320人(開業1年未満の事業者は120人程度)
- 週の配信回数の最多帯:週1回(44%)
- 「配信を始めてから来店・予約が増えた」と回答:49%
【調査概要】2025年3〜5月実施 / 対象:LINE公式アカウントを運用する個人事業主・中小企業 / 方法:オンラインアンケート / 当社支援先・自主応募を対象とした独自集計
友だちを増やす7つの方法

- 会計時にスタッフから直接案内する:最も友だち追加率が高い方法。「次回使えるクーポンをお送りしています」など理由を添える
- レシート・伝票にQRコードを印刷する:会計後も見返してもらえる
- 友だち追加特典を用意する:次回使えるクーポンや割引など、登録の動機を作る
- ホームページ・予約ページに友だち追加ボタンを設置する:オンライン経由の集客からも取りこぼさない
- SNSのプロフィール欄にリンクを掲載する:Instagram・Xなど既存のフォロワーに案内する
- 店頭ポスター・POPを設置する:QRコードを目立つ場所に置き、レジ待ちの時間に登録してもらう
- 既存顧客に一斉案内する:DM・メールなど他のチャネルを持っていれば、そこから友だち追加を呼びかける
複数の方法を同時に走らせるほど友だちは増えやすくなります。特に「会計時の声かけ」と「特典の用意」はセットで実施すると効果が高い組み合わせです。
配信の基本設計
開設後すぐに配信を始めるのではなく、次の3点を先に決めておくとブレずに運用できます。
- 配信頻度:週1〜2回を目安に、無理なく続けられるペースを決める
- 配信内容のパターン:告知・リマインド・お役立ち情報など、あらかじめ2〜3パターンを用意しておく
- 配信時間帯:来店を促したい業種は食事どき・休日前など、行動のきっかけになるタイミングを選ぶ
リマインドや来店促進を仕組み化したい場合は、あらかじめ設定したシナリオに沿って自動配信する「ステップ配信」も有効です。詳しくはステップ配信・自動化の記事で解説しています。
セグメント配信で反応率を上げる
LINE公式アカウントには、友だち全員ではなく属性や行動履歴に応じて配信先を絞る「セグメント配信」機能があります。すべての友だちに同じ内容を送るより、次のように配信先を分けると開封率・反応率が上がります。
| セグメント例 | 配信内容 |
|---|---|
| 新規友だち追加者 | 初回来店・購入特典の案内 |
| 過去に来店・購入した顧客 | リピート促進のクーポン |
| 一定期間反応がない友だち | 再アプローチの特別オファー |
よくある失敗と対策
失敗1:友だち追加の案内を口頭のみに頼る
スタッフの声かけだけに頼ると、忙しい時間帯には案内が漏れがちです。QRコードの掲示など「言わなくても伝わる」仕組みも併用しましょう。
失敗2:配信頻度が高すぎてブロックされる
「毎日配信すれば効果が出る」というのは誤解です。頻度よりも1通あたりの価値を意識し、週1〜2回に抑えるのが基本です。
失敗3:あいさつメッセージが定型文のまま
初期設定のままの定型あいさつでは印象に残りません。特典情報や次に取ってほしい行動(予約ページへのリンクなど)を明記しましょう。
認証済みアカウント(グリーンバッジ)について
LINE公式アカウントには、審査を通過すると付与される「認証済みアカウント」(アイコン横に緑色のバッジが表示される)があります。認証済みアカウントは検索結果に表示されやすくなるほか、顧客からの信頼感も高まりやすいというメリットがあります。
| 区分 | 検索表示 | 取得条件 |
|---|---|---|
| 未認証アカウント | LINE内検索に表示されない | 誰でもすぐに開設できる |
| 認証済みアカウント(グリーンバッジ) | LINE内検索に表示される | 会社名・屋号などの実在確認を含む審査に通過する必要がある |
個人事業主でも屋号や事業実態が確認できれば申請可能です。開設してすぐに申請する必要はありませんが、友だちを検索経由でも増やしたい場合は早めの申請がおすすめです。
リッチメニュー・自動応答の活用

トーク画面下部に表示される「リッチメニュー」を設定すると、予約ページ・メニュー表・よくある質問など、よく使われる導線をワンタップでまとめて提示できます。あわせて、営業時間外でも自動で一次回答を返す「自動応答メッセージ」を設定しておくと、顧客を待たせず、対応漏れも防げます。
- リッチメニュー:「予約する」「メニューを見る」「よくある質問」など、よく使う導線を4〜6個程度に絞って配置する
- 自動応答メッセージ:営業時間・定休日・予約方法など、頻出する質問への一次回答を用意しておく
- キーワード応答:「予約」「料金」などのキーワードに反応して、該当する案内を自動で返す設定も可能
これらの機能はすべて無料プランの範囲内で設定できるため、開設直後から活用しておくと運用の手間を減らせます。
配信メッセージの作成手順

実際に配信メッセージを作る際は、次の手順で進めるとスムーズです。
- 目的を1つに絞る:「クーポン告知」「予約リマインド」など、その配信で伝えたいことを1つだけに決める
- 画像・テキストを用意する:スマホで見やすいよう、画像は正方形または横長を使い、テキストは短くまとめる
- 配信先を選ぶ:全友だちに送るか、セグメントを絞るかを決める
- 配信予約をする:顧客が読みやすい時間帯(食事どき・休日前など)に配信時刻を設定する
- 配信後に開封率・クリック率を確認する:次回配信の内容や時間帯の改善につなげる
管理画面上でメッセージのプレビューを確認できるため、配信前に必ずスマホでの見え方をチェックしてから送信しましょう。
よくある質問(開設前の不安)
スマホだけで運用できるか
できます。LINE Official Account Managerはスマホアプリ・PCブラウザどちらからも操作でき、外出先でもメッセージ配信や問い合わせ対応が可能です。
複数店舗を運営している場合はどうすればいいか
店舗ごとに別アカウントを開設する方法と、1つのアカウントで運営し配信内容を店舗別に出し分ける方法があります。友だちが店舗を横断して利用することが多い場合は、1アカウントでの運用が管理しやすい傾向があります。
運用を軌道に乗せるための最初の3ヶ月
| 時期 | 取り組むこと |
|---|---|
| 1ヶ月目 | 開設・初期設定・友だち追加導線の整備に集中する。配信は週1回、シンプルな告知から始める |
| 2ヶ月目 | 配信内容のパターンを2〜3種類試し、開封率・クリック率の違いを比較する |
| 3ヶ月目 | 反応の良かったパターンを軸に配信を固定化し、必要であればセグメント配信やステップ配信の導入を検討する |
最初の3ヶ月は「完璧な配信」を目指すより、続けながら改善するサイクルを回すことを優先してください。友だち数が育つにつれて、配信の効果も比例して見えやすくなっていきます。
担当者を決めずに始めると更新が止まりがちです。小規模な店舗であっても「誰が配信を担当するか」をあらかじめ決めておくと、運用が長続きしやすくなります。
他の集客チャネルとの連携
LINE公式アカウントは単体で使うより、既存の集客チャネルと組み合わせることで真価を発揮します。
- SNSと連携する:Instagram・Xのプロフィール欄に友だち追加リンクを掲載し、SNSのフォロワーをLINEに誘導する
- ホームページと連携する:予約ページや問い合わせフォームの近くに友だち追加ボタンを設置する
- MEO(Googleマップ)と連携する:Googleビジネスプロフィールの説明文にLINE公式アカウントのリンクを掲載する
複数のチャネルからLINE公式アカウントに集約する導線を作ることで、それぞれのチャネルで得た見込み客を取りこぼさずフォローできます。
LINE公式アカウントとメルマガをどちらも使うべきか迷う場合はLINEとメルマガの比較記事を参考にしてください。
よくある質問
Q. LINE公式アカウントの開設に費用はかかりますか?
A. 開設自体は無料です。開設後も月200通までの配信であれば無料プランのまま運用できるため、多くの個人事業主・小規模店舗はまず無料プランで始められます。
Q. 友だちはどれくらいで増えますか?
A. 店頭での案内を徹底した場合、来店客の2〜3割程度が友だち追加してくれるケースが多いです。オンラインのみの場合は、SNSやホームページでの告知が必要になります。
Q. 配信しすぎるとブロックされますか?
A. はい。週3回を超える配信はブロック率が上がる傾向があります。週1〜2回を目安に、内容の質を優先してください。
Q. 個人事業主でも開設できますか?
A. できます。法人格がなくても開設可能で、認証済みアカウント(グリーンバッジ)も条件を満たせば個人事業主でも申請できます。
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