MEO対策 集客ノウハウ

【独自調査】Googleマップを管理する経営者の47.8%が、口コミにほとんど返信していない|経営者521人の実態

SOTEROS

Googleで店名を検索すると、住所・営業時間・写真・口コミが並ぶ情報枠が出てきます。Googleビジネスプロフィールと呼ばれるこの枠を、小規模な事業者はどこまで管理しているのでしょうか。

小規模企業白書には、SNSを活用する事業者ほど新規顧客が増えたという統計があります。しかし、Googleマップ上の店舗情報の運用状況を示す公的統計は、確認できた範囲では見当たりません。伴走型の集客コンサルティングを手がけるSOTEROS(ソテロス)は、2026年10月、経営者・個人事業主を対象に、2段階の調査を行いました。

この記事では、その結果を数字のまま紹介します。結論を先に書くと、Googleマップを管理している経営者でも、約半数は口コミにほとんど返信していません。 そして、管理していない経営者は、来店・訪問型の事業者の半数を超えていました。

この調査でわかったこと(3つのポイント)

  • 管理している経営者の47.8%が、口コミに「ほとんど・まったく」返信していない(54/113人)。実績データ(閲覧数・電話・ルート検索)を確認していない人は37.9%、基本情報を更新していない人は27.1%だった
  • 口コミに返信している層は、新規客が「増加」した割合が51.7%、していない層は13.0%。 ただし返信している人の9割以上は更新や実績確認も行っており、返信だけの効果とは言えない。いずれも経営者の実感で、因果は示さない
  • 来店・訪問型の経営者の56.8%(296/521人)が、Googleマップの情報を自分でも業者にも管理していない。 管理している層で新規客が「増加」した割合は31.4%、していない層は13.7%

調査の概要

項目内容
調査名Googleマップ活用の実態調査
調査主体SOTEROS(ソテロス)
調査方法インターネット調査(セルフ型アンケートツール「Freeasy」/アイブリッジ株式会社)の2段階
第1段階(スクリーニング)職業が「自営業」「経営者・役員」のモニター1,000人(自営業631・経営者・役員369)。うち、お客様が来店する、または訪問・出張する形態の事業521人を分析。2026年10月20日
第2段階(追加調査)スクリーニングで「Googleマップを自分で管理、または業者に任せている」と答えた225人に配信し、130人が回答(回収率57.8%)。2026年10月27日
突合スクリーニングと同一のモニターIDで突合して分析

「管理している」とは、自分で登録・管理している、または制作会社・代行業者などに任せていることを指します。それ以外(表示されているが管理していない・よくわからない/機能を知らなかった)を「管理していない」としています。

スクリーニング5問:①事業の利用形態 ②業種 ③新規のお客様の数の増減(直近1年とその前の1年の比較) ④新規のお客様が最も多く「知ったきっかけ」 ⑤Googleマップ上の店舗情報の現状

追加調査2問:①Googleマップ上の情報について、更新・口コミへの返信・実績データの確認をどの程度行っているか ②集客活動に1週間あたり使う時間

発見1|管理している経営者の約半数が、口コミにほとんど返信していない

図1:Googleマップを管理している経営者が「ほとんど・まったく行っていない」割合(口コミ返信47.8%・実績データ確認37.9%・基本情報の更新27.1%)|SOTEROS調査
図1:Googleマップを管理している経営者が「ほとんど・まったく行っていない」割合

Googleマップを管理している経営者130人に、3つの取り組みをどの程度行っているか尋ねました(「該当しない・わからない」を除く)。

取り組み行っている(いつも・ときどき)行っていない(ほとんど・まったく)うち「まったく」有効回答
基本情報(営業時間・休業日・メニュー)の更新72.9%(86人)27.1%(32人)11.9%118人
寄せられた口コミへの返信52.2%(59人)47.8%(54人)23.9%113人
実績データ(閲覧数・電話・ルート検索)の確認62.1%(72人)37.9%(44人)12.9%116人

最も行われていないのが、口コミへの返信でした。95%信頼区間は38.8〜56.9%です。

「業者に任せている人が含まれるから、返信していないのは当然では」という見方もあるでしょう。そこで、自分で管理している人(101人)に限って見ると、口コミに返信していない人は50.0%(43/86人) で、むしろ高くなりました。業者任せの人が数字を押し上げているわけではありません。

なお、口コミ返信の47.8%は「口コミがまだない」などで「該当しない・わからない」と答えた17人を除いた113人での割合です。除いた人を分母に含めて130人で見ても、41.5%(54/130人)でした。

発見2|口コミに返信している層は、新規客が「増加」した割合が高い——ただし、返信だけの効果とは言えない

図2:口コミ返信の有無別・新規客が「増加」した割合(返信している51.7%/していない13.0%)|SOTEROS調査
図2:口コミ返信の有無別・新規客が「増加」した割合

スクリーニングで尋ねた「直近1年の新規のお客様の数は、その前の1年と比べてどう変わったか」と、口コミ返信の有無を突き合わせました(事業開始1年未満の1人を除く)。

口コミへの返信新規客が「増加」
返信している(58人)51.7%(30人/95%信頼区間39.2〜64.1%)
返信していない(54人)13.0%(7人/95%信頼区間6.4〜24.4%)

差は+38.8ポイント、フィッシャーの正確検定で p<0.001 です。自分で管理している人だけで見ても47.6%(20/42人)対11.6%(5/43人)、59歳以下で54.5%対17.2%、60歳以上で42.9%対8.0%(60歳以上は14人対25人と小さい)と、どの層でも同じ向きでした。

しかし、この差を「返信したから増えた」と読むことはできません。 理由は3つあります。

1. 取り組みが同じ人に重なっている。 口コミに返信している59人のうち、基本情報の更新も行っている人は94.9%(56人)、実績データの確認も行っている人は93.2%(55人)でした。返信していない54人では、それぞれ49.1%(26/53人)、26.4%(14/53人)です。3つすべてを行っている層(52人)は新規客「増加」が51.9%、1つも行っていない層(27人)は11.1%でした。返信という個別の行為というより、「Googleマップ全体に手をかけているか」の違いを見ている可能性が高いと言えます。

2. 因果の向きが逆かもしれない。 新規客が増えて口コミが増えたから返信するようになった、業績が良いから手を入れる余裕がある、という読み方も成り立ちます。

3. 経営者の実感であり、売上ではない。 新規客の増減は「おおよその実感」で答えてもらったものです。

参考までに、基本情報の更新(42.4%対15.6%)と実績データの確認(43.7%対18.2%)も、同じ向きの差でした。これらは事前に決めた比較ではなく探索的な集計で、複数の比較を行ったことを考えると慎重に扱う必要があります。

集客に使う時間(1週間あたり)は、「ほとんど使っていない」が44.6%(58人)、1時間以上が55.4%(72人)でした。1時間以上の層は新規客「増加」が44.4%、ほとんど使っていない層は22.8%でしたが、比較を複数行った補正を考えると有意水準には届かず、傾向にとどまります。2026年8月に行ったフリーランス対象の調査(フリーランスの集客実態調査)でも、集客に時間を使う層ほど新規獲得ゼロが少ない傾向が見られましたが、対象も指標も異なるため、直接の比較はしていません。

発見3|経営者の56.8%は、Googleマップを管理していない

図3:Googleマップ上の店舗情報の現状(来店・訪問型の経営者・個人事業主、n=521)|SOTEROS調査
図3:Googleマップ上の店舗情報の現状(n=521)

ここからは、スクリーニング(来店・訪問型の経営者・個人事業主521人)の結果です。Googleマップ上の店舗情報の現状を尋ねました。

現状割合(人数)
自分で登録・管理している34.0%(177人)
登録はあるが、管理は制作会社・代行業者などに任せている9.2%(48人)
表示はされているが、自分では登録・管理していない/よくわからない/載っていないと思う35.1%(183人)
Googleマップのこうした機能を知らなかった21.7%(113人)

「管理していない」と「機能を知らなかった」を合わせると56.8%(296人/95%信頼区間52.5〜61.0%) です。

利用形態別に見ると、来店型(299人)では52.2%(156人)、訪問・出張型(222人)では63.1%(140人)が管理していませんでした(探索的な集計。p=0.016)。お客様のところへ出向く事業のほうが、Googleマップの情報を管理していない傾向がありました。

管理しているかどうかと、新規客の増減

直近1年の新規のお客様が前年より「増加」した割合は、管理している層(223人)で31.4%(95%信頼区間25.7〜37.8%)、管理していない層(291人)で13.7%(同10.3〜18.2%)でした。差は+17.6ポイント、粗オッズ比は2.87で、p<0.001です。

年齢(59歳以下/60歳以上)、職業(経営者・役員/自営業)、事業形態(来店型/訪問・出張型)で層を分けて調整しても、共通オッズ比は2.80/2.65/2.83とほぼ変わりませんでした。管理している層は平均年齢が低め(55.7歳/59.6歳)ですが、年齢だけでは説明できません。

ただし、60歳以上では差が+8.6ポイント(23.5%対14.9%)にとどまり、統計的に有意ではありません(p=0.109)。59歳以下では+23.3ポイント(35.9%対12.6%)でした。

管理状況を4区分に分けて「増加」の割合を見ると(探索的)、「機能を知らなかった」10.1%(11/109人)、「管理していない」15.9%(29/182人)、「自分で管理」28.6%(50/175人)、「業者に任せている」41.7%(20/48人)の順に高くなりました。業者に任せている層が最も高い理由は、この調査では分かりません(48人と小さく、広告や集客への投資の違いなど、別の要因も考えられます)。

発見4|新規客がどこで知ったかを、把握していない経営者が27.8%

新規のお客様が最も多く「知ったきっかけ」にしていると感じるものを尋ねました(n=521)。

きっかけ割合
知人・既存のお客様からの紹介・口コミ43.2%(225人)
把握していない・わからない27.8%(145人)
Googleマップ(地図での検索・表示)7.3%(38人)
Google・Yahoo!などの検索(自社ホームページ経由)6.3%(33人)
広告(Web・紙・ラジオ・地域誌など)5.2%(27人)
Instagram・X・FacebookなどのSNS4.4%(23人)
チラシ・看板・店頭4.4%(23人)
ポータルサイト1.3%(7人)

紹介・口コミが最多という構図は、フリーランスを対象にした第1回調査と共通しています。そして、約3割は「どこで知ってもらえたか」を把握していません。

管理している層と管理していない層でこの回答を比べると(探索的)、「Googleマップ」は13.8%対2.4%、「把握していない」は13.8%対38.5%でした(いずれもp<0.001)。ただし、管理している人はGoogleマップ経由を把握しやすいだけかもしれず、経由が実際に多いのかどうかは、この調査では区別できません。

小規模企業白書との位置づけ

2025年版小規模企業白書(中小企業庁)は、SNSを活用する小規模事業者は新規顧客数が「増加」した割合が51.9%、活用しない事業者は29.0%だったとしています(n=10,512、帝国データバンク「令和6年度中小企業の経営課題と事業活動に関する調査」、2024年11〜12月)。本調査の「Googleマップを管理している層」と「していない層」の比較は、この同じ型の比較です。

2026年4月に公表された2026年版小規模企業白書も、SNSを活用する小規模事業者は売上高が「増加」した割合が高いとしています(第2-1-72図。売上高が「増加」した割合は、SNSを活用している事業者で55.5%(n=3,233)、していない事業者で40.9%(n=6,165)。デロイト トーマツ「令和7年度小規模事業者の経営課題と事業活動に関する調査」、3期前との比較です。指標は新規顧客数ではなく売上高で、調査元も2025年版とは異なります)。新規顧客数で見た同じ型の比較は2025年版にあるため、本調査では2025年版の数字を引いています。

ただし、白書は「2024年の見通し対2023年の実績」、本調査は「直近1年とその前の1年」と聞き方が異なります。また、本調査の回答者はアンケートモニターで、全国の小規模事業者を代表しません。このため、数字の水準は比較せず、「活用の有無で差があるか」という型だけを参考にしています。

Googleビジネスプロフィールの利用状況を示す公的統計は、確認できた範囲では見当たりませんでした(2026年10月時点)。

運営者の経験から(データとは別枠)

この節は調査データではなく、SOTEROS代表(滝瀬尚人)自身の運営経験です。

託児所(小規模保育)を4年運営した際は、ホームページとGoogleマップが利用者集めに効きました。整骨院を8年運営した際は、「腰痛+整体」で検索したときに、SEOでも地図検索(MEO)でも上位に表示されていました。一方、ポータルサイトは最初こそ新規獲得につながったものの、だんだん効果が薄れていく実感がありました。

こうした自分の経験が、他の事業にも当てはまるのか。それを数字で確かめたいと考えたのが、今回の調査のきっかけです。経験は一事例にすぎず、今回のデータだけで一般化はできません。整体院での取り組みは整体院のMEO対策で書いています。

数字を踏まえて、まず何をするか

調査から言えるのは「手をかければ新規客が増える」ではなく、「手をかけているかどうかが見えていない経営者が多い」 ということです。そこで、最初の一歩は「測れる状態にする」ことに絞ります。

  1. 自分の事業が、Googleマップでどう見えているかを確認する。 Googleで自店の名前を検索し、住所・営業時間・電話番号・口コミが最新かどうかを見るだけです。
  2. 管理しているのは誰かを確認する。 業者に任せている場合は、自分もログインできるか、閲覧数や電話の回数などの実績データを見られるかを聞いておきます。
  3. 口コミへの返信の方針を決める。 全件に返信するか、一部にするか、しないか。決めていないと「ほとんど返信していない」状態が続きます(本調査では47.8%)。
  4. 新規のお客様に「何で知りましたか」と聞く。 本調査では27.8%が経路を把握していませんでした。予約時や初回の会話で聞くだけでも、次の施策の材料になります。

Googleマップ対策の全体像は、ピラー記事のMEO対策の始め方で解説しています。ポータルや紹介など、他の集客手段との組み合わせは口コミ・紹介集客も参考にしてください。

調査の留意点

  • 回答者はアンケートモニターで、全国の小規模事業者を代表するものではありません。 平均年齢は、管理している層55.7歳、していない層59.6歳と高めです。
  • 「新規客の増減」は経営者の実感で、売上や来店者数の実測ではありません。また、示したのはすべて相関であり、Googleマップに手をかけたから新規客が増えたとは言えません(業績が良い事業者ほど手をかけている可能性もあります)。60歳以上では差が小さく、有意でもありませんでした。
  • 追加調査は、スクリーニングで管理していると答えた225人のうち130人が回答しました(回収率57.8%)。未回答の95人と比べて、年齢・職業・管理の形態に有意な差はなく、新規客「増加」は34.9%対26.6%(p=0.24)でした。口コミ返信の有効回答は113人と小さく、割合の精度は±10ポイント程度です。
  • 小規模企業白書とは質問文言が異なるため、水準の比較はしていません。業種は「その他」が約4割を占めるため、業種別の数字は示していません。

調査データの引用について

本調査のデータは、出典として「SOTEROS 調査(Googleマップ活用の実態調査、2026年10月)」と本ページへのリンクを明記いただければ、記事・資料等でご引用いただけます。グラフ画像の利用や、追加集計に関するお問い合わせはお問い合わせフォームからご連絡ください。

よくある質問

Q. この調査の対象は何人ですか?

A. 1,000人のスクリーニング調査のうち、来店・訪問型の事業を営む521人を分析しました。そのうちGoogleマップを管理している225人に追加調査を行い、130人が回答しています。セルフ型アンケートツール「Freeasy」で、2026年10月20日と27日に実施しました。

Q. Googleマップを管理している経営者のほうが、新規客は増えるのですか?

A. 本調査では、管理している層のほうが新規客が「増加」した割合が高い結果(31.4%対13.7%)でしたが、これは相関であり、管理したから増えたとは言えません。業績が良い事業者ほど手をかけている可能性もあります。また、数字は経営者の実感です。

Q. 口コミに返信すれば新規客が増えますか?

A. 本調査では、返信している層のほうが新規客が「増加」した割合が高い結果でしたが(51.7%対13.0%)、返信している人の9割以上は情報の更新や実績の確認も行っており、返信だけの効果かどうかは分けられません。

Q. 調査データを自社サイトや記事で引用してもいいですか?

A. はい。出典として「SOTEROS 調査」と本ページへのリンクを明記いただければ引用できます。グラフ画像の利用をご希望の場合はお問い合わせください。


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現状の課題整理から具体的な改善プランまで、伴走型でサポートします。

滝瀬 尚人

滝瀬 尚人

SOTEROS代表・伴走型集客コンサルタント

前職は、整骨院を8年、小規模保育の託児所を4年、自営で運営。それ以前は、整骨院グループで管理職を務めました。地域密着の現場で事業運営に携わってきた経験と、このサイト自身の運営で試した記録(うまくいかなかったことも含む)をもとに、実践的な集客ノウハウを発信しています。

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